

そもそもマーケティングとは何をすることか?マーケティングとは何かを説明するには、その前に商売というものの目的を明確にしなければなりません。商売とはたんに売買することなのか、それともお金を儲けることなのか。じつは、商売の目的を簡単にいうと、お客様が本当に求めている商品やサービスをつくり、その内容を広め、お客様がその商品やサービスを得られるようにすること、そして継続的にお客様との関係を続けることです。たんなる売買なら1回限りの関係で終わってしまうかもしれませんが、それでは商売とはいえません。同様に、「お金を儲けてそれで終わり」というのも違います。商売には必ずお客様が存在し、そのお客様に何らかの価値を提供する取引を継続的に行わなければならないのです。たとえば、あなたがどんなにすばらしいビジネスモデルを持っていたとしても、お客様を獲得する方法を知らなければ、商売は決してうまくいきません。
一時的にお客様を獲得することができたとしても、そのお客様が二度と買ってくれないようでは、商売は成り立たなくなってしまいます。そのために、自店のお客様となってもらい、その関係を永続させるための知識とスキルが、「マーケティング」と呼ばれるものです。言い換えれば、お客様を効率的に集め、効果的に販売につなげるための方法です。その手法は多岐にわたり、商売の種類や規模によっても違ってきます。しかし、「どんな商売にもマーケティングが必要」という原則は同じです。もちろん商売には[売るスキル]も必要ですが、その前にお客様を集めなければなりませんから、マーケティングが存在しなければなりません。つまり、マーケティングとは、売れるための仕組み作りの施策にほかなりません。
「マーケティングとは製品と価値を生み出して他者と交換することによって、個人や団体が必要なものや欲しいものを手に入れるために利用する社会上・経営上のプロセス」というのは、マーケティング研究の大家であるフィリップ・コトラーの定義ですが、それを平易な言葉でつきつめてみると、「売れる仕組みをつくること」にほかなりません。自分のネットショップで「売れる仕組み」をつくることこそが、自店におけるマーケティング活動なのです。そう考えれば、肩の力も抜けてきますね。